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2008年04月 アーカイブ

2008年04月10日

刺激と認知症

刺激がないと脳の働きが低下します

脳の働きを維持するためには、運動しないと手足の筋力が落ちるように
脳も刺激を与え続ける必要があります。

脳は、聞く、見る、触れる、味わうことなどで刺激されます
見ること、聞くことは、短時間に大量の情報を得ることができるので
最も効果があります

耳が遠くなったり、目が低下すると、家族の会話に入れず、また
電話を聞くことさえも消極的になりますよね。新聞もテレビも見ること
もすくなくなり孤独になってしまいます。

白内障になると白内障の手術をしてすっきり見えるようになりましょう
耳が聞こえにくくなると早いうちに補聴器をつけて会話の楽しみを
取り戻しましょう

年老いた結果の視力低下、聴力低下は、人は年老いた結果であり
治療を受けても治らないという悲観的な思いがおおいところですが
原因にもよりますが非常に医療効果がある場合もあるようです

医療の進歩はすさまじく早く、耳や目の機能低下を改善する
手術法や薬ができています。年とあきらめず、医療機関で治療してもらうのが
いいですよ。

2008年04月24日

昔語りの効果について

認知症治療に対しての非薬物治療について

認知症の治療や予防には薬を使わない方法がさまざまあります。
代表的なものをあげると、精神療法・音楽療法・絵画療法などがこれにあたります。

これらは、各種芸術療法、学習療法、園芸療法と呼ばれておりこのなかに
「回想療法」と呼ばれれる、簡単に家族や友だち同士でできる治療法があります
この「回想療法」は、1960年代アメリカの老年精神科医、ロバート・パトラー氏が
「高齢者の人生史に敬意を持って耳を傾けること」を基本にあみだした心理療法
です。その後世界中に広まりを見せ、近年認知症の治療や予防法として、
わが日本でも広く積極的に行われるようになった治療方法です

具体的には、10人程度のグループをつくり、各回にテーマをきめて
1回約1時間程度を周1〜2回、複数の治療者がグループをまとめ回想を
行っていきます。この治療のよいところは、同じ時代を生きた人同士が
この回想で、体験を分かち合い、回想し語り合うことが脳を刺激し活性化させ
生活の質を高める効果があると考えられています


回想療法の効果

この回想療法を受けることによって、表情が豊かになったり気分がよくなったという
治療者が出てきます。また意欲の高まり、周辺症状の軽減などの効果のほか
認知機能が改善されたという見解があるようです

この、回想療法は、参加する本人はともかくも、介護する家族が家族史や対人関係の
再認識をするといった効果も出ているようです。最近どうしても昔のように
家族としての絆が太くなくなおさら親せきなど身内との関係が疎ましくなりがちですが
この回想療法のおかげで見直すことができます。また本人の能力の再認識が
されるようです。「高齢者の人生史に敬意を持って耳を傾けること」これが重要です

回想法の活用

回想法を介護予防に

認知症の治療や予防的取り組みに非薬物治療法、先のページにも書いたように代表的なものに回想法があります。回想法は少人数のグループを作り、治療者が入り毎回テーマを決めて進めていき、同じ世代、同じ時代を生きたもの同士で話が進むでしょうしそのことで脳の活性化が行われます。

地方の高齢者が集まる地域のなどで予防的見地からこの回想法を行う場合が増えているようです
介護予防教室やクラブであったりディサービスや福祉施設の中の活動の一つとして取り入れているところがおおくあります。

この回想法は、コミュニケーションの一つとして脳を活性化し、同年代の交流や家族間、特に夫婦間での人間関係の再構築にも役立ちます。「回想法」をいかすことが脳の活性にとても役立つこととなり介護予防の点でも重要です。認知症患者の介護に回想法を活用し家族間、夫婦間の絆を大切にしましょう

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