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2008年01月 アーカイブ

2008年01月05日

高血圧と認知症の関係

新聞によると中年期の高血圧は老後認知症発症に関係が深いそうです


毎日新聞によると、2000年における循環器疾患基礎調査において、
日本人の30歳以上の男性約52%女性40%が高血圧(140/90mmHg以上)
という結果が出ています。
高血圧は、全身の血管に負担をかけ、動脈硬化を起こし、脳梗塞や脳出血を起こす
ことで、認知機能が低下して脳血管性認知症の原因になると考えられています。

高血圧とアルツハイマー型認知症との関係はどうか。
この問題に関して世界的な規模で臨床研究が行われており1990年以降に発表
された主要な論文から中年期および老年期の血圧との関連が明らかになっています

これによると中年期の高血圧はそのご、患者さんが年をとるにつれ認知症を
発症することに関連していると考えられています。老齢期の血圧180mmHg以上の
高血圧もしくは低血圧が認知症に影響すると考えられています。

このように血圧は常に管理して場合によっては内服薬により血圧をコントロールし
認知症を予防しましょう

新聞(毎日新聞)によりますと、降圧薬の内服で血圧を下げると、認知機能は改善
することが多いそうですが、認知症そのものの発症に関しては、確実なデーターがまだ
得られていないとのことです。

こんななか、一部のデータでは改善するというものも出ているようです。
認知症予防のために若いころから血圧を適正に保つように努力しましょう

2008年01月16日

認知症と高脂血症の関係は

コレステロールと脳、アルツハイマー型認知症との関連

エビ、卵、肉、などコレステロールを含む食品をとりすぎると、血清コレステロールが上昇し、いわゆる高脂血症を起こすおそれがあります。

アルツハイマー型認知症とコレステロールと脳とは密接に関連しているそうです
これを示すものの一つに「アポロたんぱく」と呼ばれているものがあります。このアポロたんぱくは
脳内でのコレステロール代謝において主要な役割を果たしているそうです。

「アポたんぱくE」というたんぱく質はアルツハイマー型認知症の患者さんの脳内の病変部分に沈着していることが研究で明らかにされているそうです。そのアポたんぱくEの遺伝子の型とアルツハイマー型認知症の発症に関して調べたところ、その人の持っている遺伝子が「e4」の人がよりアルツハイマー型認知症を発症しやすく、また一つより二つ持っている患者さんのほうがよりアルツハイマー型認知症の発症しやすいことが研究で明らかにされつつあります。すなわち「e4」がアルツハイマー型認知症の危険因子であると多くの研究者が考えているそうです

血清コレステロールとアルツハイマー型認知症に関して欧米で行われた複数の研究において中年期の高コレステロール血症は、老齢期の認知症の発症に大きな影響を及ぼすことが報告されているそうです (毎日新聞参照)

一方において血清コレステロールを下げるスタチンという薬は、動物実験においてアルツハイマー型認知症を発症しにくくなるという実験結果が出いるのですが、人間における臨床実験では良い結果が出たとする場合と、効果一向に見られないという報告があり結論が出るのはまだまだ先のことであろう

しかし、認知症の発症をできるだけ避けるためにも、自分で注意できること、ここではコレステロールのコントロールが重要だと思う。将来のアルツハイマー型認知症の発症を避けるためにも食生活には十二分気をつけましょう

2008年01月18日

認知症とメタボリックシンドロームの関連が問われています

生活習慣病と言えば、高脂血症、高血圧、糖尿病が思い浮かばれます。これら生活習慣病は
さまざまな病気の原因になるため注意が必要です

最近は、これらに肥満を加えた考えがメタボリックシンドロームと言われています

動脈硬化の注意を考えるとこれらの高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満は特に注意しなければ
いけません

動脈硬化が進行すると血管が盛り上がって狭くなり、硬くなりもろくなりますこうなると
血流が流れにくくなったり、血栓ができて血液の流れなくなったりして、脳梗塞、心臓の血管が
詰まると、心筋梗塞、足の動脈が詰まると、閉塞性動脈硬化症になります。
脳に起こると脳梗塞や脳出血などをおこす原因となり徐々に認知機能が低下して、脳血管性
認知症となるそうです

脳血管性認知症は、脳のMRI検査することで検査が行えます。
脳血管性認知症は、アルツハイマー型認知症と違いメタボリックシンドロームを改善することや
脳梗塞の再発予防薬を服用することで、ある程度進行が防げる可能性があるといわれています

2008年01月29日

骨対策をすることで認知症に良い影響がでる

骨租しょう症と認知症の関係

骨租しょう症は女性ホルモンが不足する閉経後に頻度が高いことやホルモンを補充することで改善することから、認知症と関係しているといわれています
血液中のカルシウムが不足すると甲状腺ホルモンが働き、骨からのカルシウムの流出が増加します。そしてその一部が血管や脳に沈着し認知症のではという仮説が最近言われています。

この仮説が正しければ骨租しょう症により、骨からのカルシュウム流出を抑えると、動脈硬化や認知症の発症を抑えることができると考えられるようです
骨租しょう症を患った人は、どうしても閉じこもりがちになり友人と話したり、外出を楽しむことなどが減り、頭を使うことも少なくなります。刺激が少なくなり物忘れなどの症状がゆっくりと進みます。しかしどの時点で治療を受けるのかなど気付かない場合が多いものです。
しかし骨租しょう症もそうですが、認知症は、現在のように一度進行してしまうと元に戻す薬がない状況では早期予防・治療が重要です。

骨租しょう症対策のため軽い運動はとてもよいことです。この軽い運動は、骨だけではなく物忘れの進行も防いでくれるのです

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