殯の森ー介護の話が取り上げられています

奈良県北部の山間地。自然豊かなこの里に、旧家を改装したグループホームがある。認知症を患った人たちが、介護スタッフとともに共同生活をしている。

その中の一人、しげき(うだしげき)は、年前に妻・真子(ますだかなこ)が亡くなってからずっと、日々を心の奥にしまい込み、仕事に人生を捧げ生きていた。

そのグループホームへ新しく介護福祉士としてやってきた真千子(尾野真千子)も心を閉ざして生きていた。日、妻の思い出の詰まったリュックサックを、何気なく手にとった真千子を、しげきは突き飛ばしてしまう。

真千子を、和歌子(渡辺真起子)は静かに見守り、「こうしゃんなあかんってこと、ないから」と励ます。

しげきらと生活していく中で、真千子は生き方を取り戻し始める。生活の中で、心打ち解けあっていく、しげきと真千子。真千子は、しげきと墓参りに行くことになるが、途中で真千子が運転する車が脱輪してしまう。

今年の第60回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品
グランプリ(審査員特別大賞)を受賞されました