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2007年05月 アーカイブ

2007年05月07日

厚生労働省介護費用、各自治体削減計画作成指示へ

厚労省は各自治体に介護保険費用、削減計画・指示へ

厚生労働省は急増する介護保険の費用を抑えるため、制度を運営する地方自治体に費用削減の行動計画を今年度中につくるよう指示するとのこと。

要介護度の認定が適切かどうかの事後点検など具体的な削減策の実行に数値目標を設け、計画に明記させる方針。

コムスン(東京・港)など民間事業者による介護報酬の不正請求が問題になるなかで、市町村に厳格な給付を促す狙いがある

 つくるのは「介護給付適正化プログラム・計画」(仮称)。

厚労省は6月に都道府県の介護保険担当者を集めて指示

2008年度からの実施を求める。

盛り込む数値目標は以下のものとなる

  • 介護認定
  • 計画の点検
  • 費用請求の不正防止策の実行度合い

実際に保険給付に当たる市町村ごとに設定する。

目標が自治体によって大きく変わらないよう厚労省が「期待水準」を示す予定という

この厚労省が示す「期待水準」とは、何を基準に算出するのだろうか?

参照:NIKKEI NET:経済ニュースより

増税シミュレーション

六月にサラリーマンの住民税がどれだけ増えるか試算できます

日本共産党のホームページ(HP)において
「負担増シミュレーション」に新設コーナーがあります。

昨今の増税策で、一月の所得税に続いて六月には住民税の定率減税がすべてなくなります。サラリーマンの住民税は、いったいいくらになるのか?この問いに答えようと作られました

年齢、月収、家族構成など必要事項を入力すると、六月の住民税がすぐ試算できます。

例えば、四十五歳、
月収三十万円
昨年の一時金三カ月分、扶養家族三人(うち十六―二十二歳一人、七十歳以上一人)の場合

五月までの住民税は月額四千百円でしたが、六月からは三千九百円増えて八千円になります。二倍近い額です。年額九万六千円となります。

六月に増える住民税は、定率減税の廃止による増税のほか、所得税から住民税への「税源移譲」に伴う増加分が含まれています。

高齢者の場合は、これまでの「高齢者の負担増シミュレーション」で、住民税の年額が、所得税、国保料、介護保険料とともに試算ができるようです。

参照:しんぶん赤旗より
負担増シミュレーションサイト
http://www.jcp.or.jp/tokusyu-07/16-juuminzei/index.html

2007年05月10日

厚労省が新制度

団塊世代、介護の担い手に
09年度までに厚労省が新制度


厚生労働省は介護分野のボランティア活動に高齢者が参加しやすくなる新制度をつくる。

食事や掃除などを手伝う「介護サポーター」と呼ぶ資格制度を創設。

ボランティアの実績に応じて自分の介護保険料の支払いに充てられるポイント制の導入が
考えられているそうです。

主に退職した団塊世代の利用を想定しており、高齢化で不足する介護サービスの担い手に
なってもらう。

ポイント制導入で高齢者が地域活動に積極的に参加し、いつまでも元気でいてもらうことで
結果的に介護給付費の抑制にもつながることを期待している。


新制度の創設は安倍内閣の重要施策である「再チャレンジ支援」の一環。
介護ボランティアを増やすとともに、退職後に介護の分野で再チャレンジする団塊世代を
公的資格などで後押しするという

高齢者虐待について

沖縄県では高齢者虐待について
死亡1件/防止法後初の確認

二〇〇六年度に県内の市町村が認知した高齢者虐待件数は百五件で、
うち虐待による死亡が一件確認された、と県高齢者福祉介護課が九日発表した。

虐待を発見した者の通告義務などを課した高齢者虐待防止法施行後、
虐待による死亡例が確認されたのは初めて。

調査では虐待を受けた高齢者(被虐待者)のうち53・9%が認知症という
結果も出ており、県は今後、認知症と虐待の関係も調査していくとのこと。
沖縄市内で男性が介護の放棄・放任の疑いで死亡した。

放尿、放便などがあり、つめや髪の毛も伸び放題で状態だったという。

虐待の種類別(複数回答)では、暴力などでけがをさせたり家に閉じ込めるなどの
「身体的虐待」が六十八件で最多。
介護を放棄する「放棄・放任」二十八件、性行為を強要する「性的虐待」一件と続く。

虐待のうち、息子による虐待が50%を配偶者14・7%、きょうだ3・9%、嫁2・9%と続いた。 介護関係の施設内で発生した虐待は三件で身体的虐待だった。

有料老人ホームでは、入所する高齢者に殴られたあとやおむつかぶれがのを
担当のケアマネジャーが発見し、虐待を県に通告。

高齢者虐待防止法施行で国は都道府県に対し、施設内で発生した虐待の報告を
義務付けている。

県はこれにたいして家族による虐待の把握を独自で実施した。
どのようにして介護者による虐待は起きるのか。
介護に詳しいオリブ山病院運営本部長代行の田頭政三郎さん(精神科医)は
「疲れ果てながらも介護する家族の姿は美徳、と考える風潮が社会に根強くある
ことが原因」とし、介護者の能力以上に介護を結果、虐待が起きると指摘する。

認知症と虐待の関係については(1)物忘れ期(2)混乱期(3)寝たきり
期―の三段階を経る症状など、「認知症そのものの知識不足が虐待につながっている」とみる。

ケアを受ければ認知症によるほとんどは消失するといわれる。

一方、認知症ケアに最適といわれるグループホームの設置が県内で進まないなど、
ケアの場が不足している。

参照:沖縄タイムス

父の介護

わたしの父は、昭和の初期生まれである

10数年前、肺に影があるとホームドクターに診断された
本人は、すぐに癌とかんずいた。父の両親、二人とも癌で亡くなっている

しかし、発見が早かったのか、紹介された病院で苦しい検査をした結果
左側の肺だけですみ骨にも移転はされていなかった。おかげさまで、
昨年までは何もなく元気でいられた。

昨年は、父の兄が、乗員であったイ27号。戦後60年ということで 最後の遺族会が広島県呉市でおこなわれた。
呉にある海軍墓地に父は、最期ということで家族で参列した。

その帰り、どうも身体の調子が悪いらしく、食事をあまり食べないし
少しボケたような行動が見られていた

父と母は同じ年ですが、父は、母に頼りきりですべて母にまかせきり
父のわががままもあるのだろうが、少し父の話を聞いていれば、話してる
本人は納得する。しかしなかなか同じことを話する父とはいつも一緒に居る
ことは難しいようだ

この旅行の後、父は、ほとんど食事を取らなくなってしまう。

2007年05月16日

高齢者の免許証事情

わたしの父は少しボケている。本人も少しは気づいている。
昨年免許の書き換えの月、75歳を超えているので高齢者講習
の受講を受けた。

父は高齢運転者を対象にした、高齢運転者に見られる、
身体機能の特徴を運転適性検査や運転技能により適正に判断し、
運転に必要な操作を的確にできるように指導を行われた。

自動車学校で実際に車に乗車して、クランクや車庫入れを 実施する。

父もボケているとはいえ60年近くハンドルを握っているので 車に乗れないのはとても不安になるようだ

今回も免許証の更新を考えるように話をしたのだが、本人は 乗らなくてもいいから更新したいということで更新した

その後、約束どおり父は車に乗らない。しかしたまに
そのことを忘れて車の鍵を探すときがある。

これが、父の病気なのであるが高齢者の免許事情はどのように なっているのだろうか

運転免許における認知機能検査(75歳以上対象)

認知症ドライバーの自動車免許の取り消し・停止に至る経路

1)家族からの相談・申請
2)交通事故などで警察官が把握して通報
3)認知機能検査(75歳以上対象)

認知機能検査の結果認知症の疑いがあれば、公安委員会に
報告されます

検索項目

  • 日時がいえるか
  • モノの名前が書けるか
  • 記憶力ほどうか
  • このようなものがチェックされます。

    申し出や報告を受けた公安委員会は、かかりつけ医
    の診断書や専門医による臨時適正検査に基づき、
    認知症か否かを判断する。

    認知症と診断されれば、本人や家族と面談して処分を決める

    都道府県警は運転適正窓口を設け、認知症のドライバー
    に関する相談を受け付けている。

    警視庁のホームページに窓口の連絡先が掲載されている
    http://www.npa.go.jp/annai/license_renewal/home.htm

2007年05月17日

認知症患者と車の運転

認知症患者の自動車の運転に関しては、日本神経学会の指針があるそうで
米国の神経学会の基準をそのまま引用し「明らかな認知症と診断された患者は
車の運転をやめるべき」としています

では、道路交通法ではどうでしょうか?
道路交通法上は、認知症と診断されれば運転免許の取り消し対象となる。

都道府県の公安委員会が最終的に処分を決めるが、その際の判断材料は
主に医師の診断書による。しかし、どのような場合に免許を取り消すべきだと判断
するのか、詳しい基準がはっきりしていない。

医師は認知症の診断はできるが運転能力については専門家ではない
最終的な判断は運転のプロが見極めるべきと熊本大学の大学院医学薬学研究部
池田学教授(神経精神学)が2007年5月16日付けの毎日新聞に述べられています

また、教授は処分決定の最終段階で運転免許試験場などで実技テストをおこなうなど
運転のプロが最終的には見極めるようにするべきと提案されています。

認知症のドライバーは自覚症状がないケースが多く家族の見守りが大切です。

池田教授が新聞に書かれた、初期の認知症ドライバーを見分ける7つのチェック
を書いてみる。先生いわくひとつでもあてはまるものがある場合は運転をやめたほうが
いいそうです

  • センターラインを越える
  • 路側帯に乗り上げる
  • カーブをスムーズに曲がれない
  • 車庫入れに失敗する
  • 普段通らない道や悪天候に、迷ったり、パニック状態になる
  • 話しかけると運転に集中できなくなる
  • 車間距離が短くなる


参照元:毎日新聞 2007年5月16日

2007年05月31日

殯の森ー介護の話が取り上げられています

奈良県北部の山間地。自然豊かなこの里に、旧家を改装したグループホームがある。認知症を患った人たちが、介護スタッフとともに共同生活をしている。

その中の一人、しげき(うだしげき)は、年前に妻・真子(ますだかなこ)が亡くなってからずっと、日々を心の奥にしまい込み、仕事に人生を捧げ生きていた。

そのグループホームへ新しく介護福祉士としてやってきた真千子(尾野真千子)も心を閉ざして生きていた。日、妻の思い出の詰まったリュックサックを、何気なく手にとった真千子を、しげきは突き飛ばしてしまう。

真千子を、和歌子(渡辺真起子)は静かに見守り、「こうしゃんなあかんってこと、ないから」と励ます。

しげきらと生活していく中で、真千子は生き方を取り戻し始める。生活の中で、心打ち解けあっていく、しげきと真千子。真千子は、しげきと墓参りに行くことになるが、途中で真千子が運転する車が脱輪してしまう。

今年の第60回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品
グランプリ(審査員特別大賞)を受賞されました

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