ホームヘルパーの歴史

ホームヘルパーは、いつ頃からはじまったのだろうか?
ホームヘルプサービスの誕生は、1956 年に長野県の上田市、諏訪市などの
13市町村で開始された「家庭養護婦派遣事業」にさかのぼるといわれている。

実施主体は市町村から委託された各市町村社会福祉協議会であり、不時の疾病、
傷害等のために家庭内の家事処理者が通常の家事業務を行うことが困難となった場合に、
原則として1ヶ月以内の期間で臨時に雇用した家庭養護婦を派遣するという
制度のものであった。

1958 年には大阪市で「臨時家政婦派遣事業」(翌年に「家庭奉仕員派遣制度」
に改称)が始まった。この制度では、派遣対象を、原則として独居被保護老人であること、
家庭奉仕員の派遣により、問題解決できる見通しのあること、として限定し、業務内容は
家政業務のほか、必要によっては看護および実質的な相談業務を位置づけて始めた。

1959年には東大阪市、1960年には神戸市、名古屋市で、1961年には東京都が
東京都社会福祉協議会に委託して家庭奉仕員制度を実施するなど各地へ広がっていった。

このように、最初から国の施策で始まったのではなく、地方自治の中で、介護する側
介護される側の状況でホームヘルプサービス(ホームヘルパー)が生まれてきました。